Q: Hさん 20代男性 

 

電動歯ブラシについて考えています。効力やどれくらい歯垢のとれ具合が変わるのか教えてください。

 


 

 

A: 院長 矢島

 

ご質問有難うございます。

まずは電動歯ブラシについて簡単に説明させて下さい。「電動歯ブラシ」とは、歯ブラシの毛先をモーターの力で毎分3~4万回という速さで振動させる事によって、歯の汚れを落とす清掃器具を指します。現在、ひとえに市販の電動歯ブラシは様々なメーカーから発売されています。有名なところではPHILIPSのソニッケアーやPanasonicのDoltz、ブラウンのオーラルBなどですね。メーカーによってブラシの形・動き方、モーターのパワーなどそれぞれ差があります。値段も、安価なものは数千円から購入できますが、中には1万円以上という高価なものありますね。何故、こんなに値段に差があるのかと言いますと、高価な電動歯ブラシはまず毛先を振動させるためのモーターのパワーが違います。実は、歯についている汚れをブラシの振動だけで落とすにはかなりのパワーが必要なので、数千円の安価な電動歯ブラシのモーターでは、その振動だけで汚れを落とすことは難しいと考えて下さい。

またブラシの形も、高価なものはブラシの動きに合わせて最もいい毛の形や硬さを研究して作られていて、汚れを落とす効率が非常に良いです。対して、安価なものは、既成のブラシをそのまま利用している事も少なくなく、「通常の歯ブラシが振動する」程度のものとして考えて頂く必要があり、あまりその効果は期待しない方がいいと思います。

ソニッケアー

では、以上の話を踏まえた上で、メインのお話の「歯ブラシと電動歯ブラシの違い」について説明させて頂きます。電動歯ブラシの大きな利点はふたつ。「磨き残しがなくなる」事と「時間短縮が出来る」事です。電動歯ブラシは、モーターでブラシを細かく振動させる事で、歯と歯の隙間まで毛先が入っていきます。これにより、歯の隅々までブラジが届き、汚れを落とします。これは、ブラッシングが上手な方の「ブラシを小刻みに動かす動作」を音波モーターが代わりにやってくれる効果です。手磨きで大振りにブラシを動かしてしまうと、毛先は歯と歯の細かい隙間を飛ばしてしまうんです。京都の石畳を想像してみてください。ここをホウキで掃こうとする時、大きくブンブン振り回してしまうと、石と石の隙間の落ち葉は掃けませんよね?隙間を意識して細かく、丁寧に掃除してあげる必要があるんです。

 

石畳 落ち葉

 

ここでひとつ、具体的にひとつの製品をピックアップしてお話させて頂きます。オランダを本拠地とするPHILIPSのソニッケアーです。この製品の強みとしては、特殊な音波振動と毛先の動きによって「音波水流」を起こし、毛先の届きにくい歯間部や奥歯などの細かい歯垢を、効果的に除去出来る事です。イメージとしては、下の図をご覧頂くと分かりやすいかと思います。実際、コップに水を入れて、そこへソニケアの毛先を当てると、勢い良く水中に泡が立ちます。これが汚れを押し流すんですね。

 

音波水流音波水流

 

ですが、極論を言ってしまえば手磨きでもしっかりと磨けている方は磨けているんです。そう言った方の場合は、電動歯ブラシを使うことによる恩恵は「時間短縮」が一番かと思います。また、しっかりしたパワーの電動歯ブラシなら、着色も「いくらか」落としていくことが可能ですよ。

 

ソニッケアー

 

ただ、電動歯ブラシも使い方が悪ければ結局「宝の持ち腐れ」です。重要なのはブラシの当て方なんです。これさえしっかりマスターして頂ければ、磨き残しもなく、短時間でツルツルの歯になる事も夢ではありません。なので、ご購入の際にはしっかりと使い方の指導をさせて頂く事をお勧めします。当院では、ドクターや衛生士によるソニッケアーの使い方指導も行っております。もしも御希望のある際には、お気軽にお声がけください。

ちなみに僕も、ソニッケアーは10年近く愛用しています。継続して正しく使えば、着色の着きもかなり少なくなりますし、なにより短い時間でツルツルに仕上がるので、もうすっかりソニッケアーに依存してしまっています。

(注:けしてPHILIPSの手先ではありません^^;ただの猛烈なファンです。)

 

 

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