彼から歯が汚いと言われてしまいました。
Q: Iさん 40代 女性
彼から歯が汚いと言われ凄くショックだったんですけど、歯医者さんに行くお金があんまりありませんし、シングルマザーなので通う暇もあまりありません。
安く歯をきれいにする方法はないですか?
A: 院長 矢島
御質問ありがとうございます。
歯を綺麗にする方法は、その原因によって違いがあります。Iさんのケースの場合「歯が汚い」と指摘される原因がハッキリとはわかりませんので、考えられる原因別に解説をさせて頂きます。
また、費用と通院期間を気にされているという事なので、今回はそれも考慮してお答え致します。
「歯の表面に着色がついて汚れている」
これはお茶やコーヒー、タバコなどの食べ物・嗜好品によって歯の表面に茶色くステインが付着してしまっている状態です。
ステイン以外にも「茶渋」や「ヤニ」とも表現されます。こういった歯の表面の着色は機械を使ったクリーニングで綺麗に落とすことが出来ます。汚れの原因・度合いによってクリーニング方法は変わってきますが、たいてい1~2回の通院で綺麗にする事が可能です。
表面のクリーニングをして改善出来ないような歯の色は、ホワイトニング(保険外治療)や以下のような方法での改善になると思います。
当院では、まずクリーニングをした上で「もっと歯を白くしたい」という方にはホワイトニングをお勧めしています。費用は医院によって変わってくるので、各医院さんでご確認下さい。
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「虫歯で穴があいたり、黒くなっている」
虫歯があるとその部分が黒く変色しますし、穴があいて歯がボコボコしていれば、見た目への悪影響も大きいでしょう。
治療方法は大きさ次第ですが、小さいものなら1~3回程度です。しかし、大きな虫歯治療となると根の治療や被せ物が必要になってくるため、時間がかかってきます。神経を取らない程度の虫歯の場合、小さな穴であれば保険治療でプラスチック製の材料を詰める事が出来ますが、穴が大きくなると強度面などから金属の詰め物や被せ物になるのが一般的です。保険治療内であれば一箇所あたり数千円で治療が可能です。
「古くなった詰め物・被せ物の色が変わっている」
小さな虫歯を保険で治療する場合、プラスチックを虫歯だった部分に詰めて治療をします。この材料は歯と同じ色なので、最初の数年は非常に見た目も綺麗なものですが、数年経つと経年劣化を起こし褐色に変色してきます。これは、食べ物やお口の中の環境によってどうしても変色してきてしまうんです。
気になる場合は変色した詰め物を一度外して新しい物と交換すれば綺麗になります。この場合は上記の虫歯の時と同じ治療内容になります。
また、プラスチック製の被せ物という物も存在します。これも、あくまで材料がプラスチックなので、経年劣化を起こしてだんだん色が変わってきてしまいます。
「歯並びが悪い」
特に前歯の歯並びが悪いケースは見た目への影響も大きいでしょう。歯並びの根本的な治療をするのは「矯正治療」が第一選択肢となります。
また、「前歯が一本だけズレている」など、ちょっとした歯並びのずれを改善したいのであれば「正しい位置で被せ物を被せて補正する」という手段もあります。矯正治療は費用も時間もかかってしまうので、この方法で短期間で治療したい、というご希望の方もいらっしゃいます。
また、歯並びが悪いことで歯ブラシが届きづらい場所が出てくれば、そこだけ着色が残ったり歯石がついたりします。この場合はクリーニングだけでも印象の改善ができるかと思います。