永遠のテーマ「いい歯医者の選び方を教えてください。」
目次
「いい歯医者の選び方を教えてください」

これは、歯科医師として本当によく聞く質問です。
ネットで調べても似たような情報ばかり。口コミも星の数ほどある。
結局、いざ選ぼうとすると余計に分からなくなる——そんな人は多いのではないでしょうか。
私の周辺にも、そんな「歯医者難民」はたくさんいます。
近場なら「一回、ウチ来てみれば?」とも言えるのですが、
「大阪にいい歯医者ない?」
「博多の友達が…」
「○○(聞いたこともない地域名)近くで歯医者探してて」
まるで人をGoogleかトリップアドバイザーかのように、気軽に難題を投げかけて来る友人も居ます。
もちろん、他にあてがない中で頼ってもらえるのは、とても嬉しいことです。
ただ、お世話になっている先生や、仲の良い同級生など、
自分の中にある「頼れそうな宛て」を必死に絞り出しても、
うまく希望に沿えられないケースがほとんどです。
さて、話を戻します。
まず最初に正直なことを言いますが、
万人にとっての“いい歯医者”なんて、存在しません。
少し身も蓋もない話に聞こえるかもしれませんが、
これは投げやりな結論ではなく、むしろ現実的な答えです。
歯医者は医療機関です。
でも同時に、人と人が長く関わる場所でもあります。
どんなに技術があっても、
どんなに設備が新しくても、
「なんとなく合わない」と感じる歯医者は、確かに存在します。
これは美容院やマッサージとよく似ています。
評判が良くても自分には合わなかったり、
逆に情報が少なくても「ここは安心できる」と感じたり。
歯医者選びも、実はそれと同じ構造です。
だからこの記事では、
「失敗しない歯医者の選び方3選」や
「ここを見れば間違いないチェックリスト!」
そういった“それっぽい答え”を並べるつもりはありません。
代わりにお伝えしたいのは、
歯医者を“パートナーを選ぶような感覚”で考えてみる、という視点です。
そしてもう一つ。
「合う・合わない」は、結局のところ実際に会ってみないと分からない。
ただし——
「合わなさそう」を事前に避けることはできる。
この記事では、
- 「いい歯医者の選び方」に正解はあるのか
- 歯医者選びが「条件探し」ではなく「パートナー選び」に近い理由
- 実際に会う前にホームページや口コミで「合わなさそうな医院」を避ける考え方
- 「最新の設備」や「高評価の口コミ」を、どう捉えれば振り回されずに済むのか
- 最終的に、どんな感覚を大切にすれば後悔しにくい歯医者選びになるのか
ここから先は、できるだけ正直にお話ししますが、
あくまで一つの意見として受け取っていただければと思います。
人にはそれぞれ、「好き」「嫌い」「合う」「合わない」があります。
それと同じように、治療に対する考え方や、人との関わり方も人それぞれです。
この記事は、万人にとって100点満点の正解を示すものではありません。
あくまで一つの考え方として、参考程度に読んでいただければ幸いです。
そもそも「いい歯医者の選び方」は存在するのか
結論から言ってしまうと、
誰にとっても当てはまる「いい歯医者の選び方」は存在しません。
これを聞いて、少しがっかりした人もいるかもしれません。
「ちゃんとした基準が知りたかったのに」と思った方もいるでしょう。
ただ、これは無責任な答えではありません。
むしろ、歯科医療の現場にいる立場から見て、これ以上正直な結論はないと感じています。
なぜなら、歯医者に何を求めるかは人によってまったく違うからです。
- 多少説明が少なくても、とにかく早く終わらせたい人
- 時間がかかってもいいから、納得するまで説明を聞きたい人
- 費用を抑えたい人
- 費用よりも選択肢や完成度を重視したい人
これらは、どれが正しくてどれが間違っているという話ではありません。
価値観の違いです。
例えば、あなたが飲食店を探すときのことを想像してみてください。
「食べログ」などのサイトでお店を探すとき、
どんな条件を基準に選ぶでしょうか。
もちろん、そのときの用途やシチュエーションによって、
条件は変わるはずですが、
- 星の数が多い
- 店内や写真が綺麗
- 目的の料理がある
- シェフが有名
- 駅から近い
- とにかく値段が安い
こうした条件はいくらでも挙げられますが、
その優先順位は人によってまったく違ってくるはずです。
同じように、美容院や歯医者を探す場合も、
人によって重視するポイントは異なります。
だからこそ、
誰もが納得できる「ひとつの正解」を出すことは難しいのです。
そしてこれは、歯医者側も同じです。
スピードを重視する医院もあれば、説明や対話を重視する医院もある。
最新の設備を積極的に導入する医院もあれば、基本を大切にする医院もあります。
つまり、
「いい歯医者かどうか」は単体で決まるものではなく、
あなたとの組み合わせで初めて決まるものなのです。
ここを無視して
「口コミが良いから」
「有名だから」
「設備が新しいから」
と選んでしまうと、
技術的には問題がなくても「なんとなく合わない」というズレが生まれます。
このズレは小さく見えて、意外と厄介です。
通院が億劫になったり、質問しづらくなったり、
結果的に治療そのものへの満足度を下げてしまうこともあります。
だからこの記事では、
「この条件を満たしていればOK」という話はしません。
代わりに、
どう考えれば後悔しにくいか
どうすれば自分に合わない歯医者を避けやすくなるか
その視点を順番に整理していきます。
次は、
なぜ歯医者選びが「パートナー選び」に近いのか。
その理由を、もう少し踏み込んでお話しします。
歯医者選びは「パートナー選び」に近い
歯医者は、一度行って終わりの場所ではありません。
虫歯や痛みがなくても、定期検診やメンテナンスで通うこともありますし、
トラブルが起きたときには、緊急で頼る存在にもなります。
つまり歯医者は、
短期的な関係ではなく、長期的に関わる可能性が高い相手です。
この点で、歯医者選びは
「突発的に発生した問題を解決してくれる施設選び」というより、「長く寄り添っていくパートナー選び」に近いと感じています。
どれだけ技術が高くても、
どれだけ実績があっても、
会話が噛み合わない、質問しづらい、緊張する。
そう感じてしまう相手と、何年も付き合い続けるのは正直つらいものです。
これは恋愛や結婚と同じで、
条件が良いからといって、必ずしも幸せになれるわけではありません。
歯医者選びでも同じことが起こります。
- 治療は問題ないけれど、先生が早口でついていけない
- 質問しても納得できるような答えが返ってこない
- 受付の人の感じが悪い
- こちらの希望より、医院の都合で治療が進んでる気がする
こうした小さな違和感は、最初は気のせいにできても、
通院を重ねるごとに少しずつストレスになります。
逆に、
「この先生には聞きやすい」
「分からないと言っても大丈夫そう」
そう感じられる歯医者だと、治療の満足度は自然と高くなります。
重要なのは、
歯医者の良し悪しではなく、あなたとの相性です。
スピードを重視する人もいれば、
じっくり説明を聞きたい人もいる。
歯科医師側の考え方と、患者さん側の価値観が近いほど、
治療はスムーズで、トラブルも起こりにくくなります。
だからこそ、
歯医者選びでは「失敗しない条件」を探すよりも、
「この人とならやっていけそうか」という感覚を大切にしてほしい。
この視点を持っておくと、
次にお話しするホームページや口コミの見方も、
ずっとシンプルになります。
実際に会う前にできること:HPと口コミの使い方
歯医者選びで多くの人がまずやるのが、
ホームページや口コミを調べることだと思います。
これは、決して間違いではありません。
ただし、使い方を間違えると、逆に迷う原因になります。
最初に整理しておきたいのは、
ホームページや口コミだけで
「この歯医者は自分に合う」と判断することはできない、という事実です。
なぜなら、
「合う・合わない」は、結局のところ実際に会ってみないと分からないからです。
話し方、間の取り方、空気感。
こういったものは、どれだけ文章を読んでも伝わりません。
ただし一方で、
「合わなさそうな歯医者」を事前に避けることはできます。
ホームページや口コミの役割は、
当たりを引くための道具ではなく、
ハズレを減らすためのフィルターと考えるのが現実的です。
ホームページを見るときは、
設備の新しさや症例数よりも、
「この医院は何を大切にしているのか」に目を向けてみてください。
- スピードや効率を強調しているのか
- 説明や対話を大事にしているのか
- 予防や長期的な管理に触れているのか
ここには、医院の価値観がはっきり出ます。
また、
「丁寧に治療します」「痛くありません」といった言葉が並んでいても、
それだけでは判断材料としては弱いのが正直なところです。
正直に言えば、歯科治療において
「まったく痛みのない治療」を断言することは、私にはできません。
麻酔だってちょっとはチクッとしますし、歯を削れば多少なりとも不快感が出る可能性はあったりします。
もちろん当院としても、出来る限り痛みの無いように治療を進めていきますし、「無痛神話」を前面に押し出して、患者さん一人ひとりに安心して治療を受けていただくことは、とても大切です。
ただ、その思いが先行しすぎて、
必要以上に綺麗ごとのフィルターがかかってしまっている表現を目にすることも少なくありません。
話は若干脱線しますが、昨日受けに行った整体はメチャメチャ痛かったです。
脚が取れるかと思いました。
それよりも、
- 初診で何をするのか
- どんな検査を行うのか
- 費用や治療方針に幅がある理由
こうした具体的な説明があるかどうかを見る方が、
医院の姿勢は伝わりやすくなります。
設備についても同じです。
最新の機器が揃っていること自体は、もちろんメリットがあります。
診断の精度が上がったり、治療の選択肢が広がったりするのは事実です。
ただし、
最新の設備があることと、あなたが満足できることは必ずしも一致しません。
設備はあくまで道具です。
それをどう使い、どう説明し、どう患者さんと共有するか。
そこに納得感がなければ、満足にはつながりにくいのです。
ホームページや口コミは、
「ここなら絶対大丈夫」と決めるための材料ではなく、
「ここは自分には合わなさそうだな」と感じる要素を拾うためのもの。
そう割り切って使うだけで、
歯医者選びはきっと楽になります。
次は、
その口コミをどう読めばいいのか。
星の数に振り回されない考え方についてお話しします。
口コミの正しい読み方:星の数よりも“空気”
今や、google mapを開けば星の数ほどの飲食店・美容院・病院などが、あっというまに検索できる時代です。そして、各施設の詳細を開けば「口コミ」や「評価」をズラっと見る事が出来ます。
そして実際、
星や口コミが星の数ほどあるような医院さんも、星の数ほどあります。
平均評価が4点台、口コミ数も数百件。
そうした医院を見ると、
「ここなら間違いないのでは」と感じるのも無理はありません。
ただ、ここで一度立ち止まってほしいのです。
口コミは確かに参考になります。
しかし同時に、とても個人的な感想の集まりでもあります。
同じ治療を受けても、
「説明が丁寧で安心した」と感じる人もいれば、
「説明が長くて疲れた」と感じる人もいる。
つまり、星の数は
その医院の良し悪しというより、評価が割れにくいかどうかを示しているに過ぎない場合もあります。
だからこそ、
見るべきなのは星の平均点ではありません。
注目してほしいのは、
評価の“ばらつき”と、その中身です。
たとえば、
低評価の口コミに何が書かれているか。
- 待ち時間が長かった
- 受付の対応が事務的だった
こうした内容であれば、
治療そのものとは切り分けて考えることもできます。
一方で、
- 説明がなく、勝手に治療が進んだ
- 質問しづらい雰囲気だった
- 不安を軽く扱われた
こうした口コミが複数見られる場合、
それは相性以前の問題かもしれません。
もう一つ、ぜひ見てほしいのが
医院側が口コミにどう向き合っているかです。
悪い口コミに対して、
- 感情的に反論していないか
- 正当化ばかりになっていないか
- きちんと受け止める姿勢があるか
ここには、その医院の空気や姿勢がかなり色濃く表れます。
攻撃的な返信が多い医院は、
院内でも同じような緊張感があることが少なくありません。
逆に、
必要以上にへりくだる必要はありませんが、
事実確認や謝意が丁寧な医院は、
対話を大切にしている可能性が高いとも言えます。
沢山の口コミを頂ける事は大変ありがたい事です。
それに伴い、ひとつひとつの口コミに対してしっかりと向き合い、丁寧に返信をする事は、それなりの作業になる場合もあります。
時折、数千という膨大な口コミに対して、ひとつひとつ丁寧に返信をされている病院を見かけますが、あれには感動を隠せません。
そういった真摯に患者さんと向き合うスタンスは、少なからずその医院の「良い色」として、院長やスタッフの空気感に現れているはずです。
口コミは、
「安心材料」ではなく
「違和感を拾うための材料」として使う。
そう考えると、
星の数に振り回されず、
自分に合わない医院を避けやすくなります。
次は、
ホームページや口コミを踏まえた上で、
「合わなさそう」を消すという考え方を、もう一段深掘りします。
HPや口コミで「合わなそう」を消すという考え方
ここまで読んでいただいて、
「じゃあ結局、どこを選べばいいの?」
と思っている方もいるかもしれません。
先に、はっきり言っておきます。
「合う」「合わない」は、実際に来院してみないと分かりません。
これは逃げでも、歯医者側の言い訳でもなく、
人と人が向き合う以上、どうしても避けられない事実です。
話し方、間の取り方、空気感。
こうしたものは、どれだけホームページを読み込んでも、
どれだけ口コミを眺めても、完全には分かりません。
ただし——
「合わなさそうな歯医者」を避けることは、会う前でもできます。
ここが、とても重要なポイントです。
当たりを探すのではなく、ハズレを減らす
ホームページや口コミを使ってやるべきことは、
「最高の歯医者を見つけること」ではありません。
自分にとって、明らかに合わなさそうな医院を消していくこと。
これだけで、歯医者選びの失敗確率は大きく下がります。
たとえば、
- 言い切りや断定がやたら多い
- 不安を強く煽る表現が目立つ
- 他院を下げるような言い回しが多い
こうした要素が重なっている場合、
治療内容以前に「関係性」でつまずく可能性があります。
気軽に「良いこと」も「悪いこと」も聞けそうか
歯医者選びで、実はかなり大切なのがこの視点です。
良いことも、悪いことも気軽に聞ける雰囲気があるかどうか。
これは、
その病院であなたに起こりうるトラブルを
極力減らすことにつながります。
分からないことをその場で聞ける。
不安に思ったことを、そのまま口にできる。
治療を進める前に「ちょっと待ってください」と言える。
こうした空気がないと、
小さな疑問や違和感が溜まり、
結果的に不満やトラブルに発展しやすくなります。
ホームページや口コミから、
「質問しづらそう」「一方的に進みそう」
そんな印象を受ける医院は、慎重になってもいいかもしれません。
「最新の設備」が満足に直結するとは限らない
よくある誤解のひとつが、
「最新の設備がある=良い歯医者」という考え方です。
もちろん、
最新の機器を備えることには明確なメリットがあります。
- 診断の精度が上がる
- 治療の選択肢が増える
- 身体的な負担が軽減される場合もある
これは事実です。
ただし、
最新の設備があることと、あなたが満足できることは別の話です。
設備はあくまで道具。
それをどう使い、どう説明し、
患者さんとどう共有するかで、満足度は大きく変わります。
どんなに高性能な機器があっても、
説明が足りなかったり、質問しづらかったりすれば、
「よく分からないまま終わった」という印象が残ります。
だからこそ、
設備の新しさだけで判断するのではなく、
その設備をどう扱っているか、どう伝えているかを見ることが大切です。
いくらフェラーリに乗っていたとしても、
毎日のコンビニ通いに使っているだけでは、宝の持ち腐れです。
設備も同じで、
何を持っているかより、どう使っているかが問われます。
「合うかどうか」は、最後は会って決めていい
繰り返しになりますが、
「合う」「合わない」は、会ってみないと分かりません。
そして、それでいいのです。
ホームページや口コミは、
あくまで事前準備。
実際に話してみて、
「なんとなく安心できる」
「ここなら質問できそう」
そう感じられるかどうか。
その感覚を、軽視しないでください。
次は、
実際に来院したとき、
どんなポイントを感じ取ってほしいのか。
その具体的な視点についてお話しします。
実際に会ったときに感じてほしいこと
ホームページや口コミで
「合わなさそうな医院」をある程度避けられたら、
最後に頼っていいのは、自分の直感です。
ここで大事なのは、
専門的な治療内容を正確に理解しようとすることではありません。
「この歯医者となら、ちゃんと話せそうか」
その一点です。
これだけ長々と書きましたが、結局はそこです。
弱っている自分を預けられるか、想像してみる
歯医者に来るとき、
誰もが万全な状態とは限りません。
- 強い痛みがある
- 不安で判断力が落ちている
- 急なトラブルで気が動転している
そんな状態の自分を想像してみてください。
そのとき、
この先生に話を聞いてもらいたいか。
この人に判断を委ねても大丈夫そうか。
弱っている自分の大切な体を預けられるかどうかは、
相性を見極める大きなヒントになります。
「断れる空気」があるかどうか
意外と見落とされがちですが、とても大切なポイントです。
- 今日は決めずに考えたい
- 別の選択肢も知りたい
- 一度持ち帰りたい
こうしたことを言ったときに、
嫌な空気にならないか。
断ることができない関係は、
歯医者でも、パートナーでも、長続きしません。
断っても関係が壊れない雰囲気があるか。
これは、その医院の安全性を測る指標でもあります。
説明の「量」より「向き」を見る
説明が多い=良い、とは限りません。
少ない=悪い、でもありません。
見るべきなのは、
その説明が誰のために行われているかです。
- あなたが理解できる言葉で話しているか
- 質問に対して、ちゃんと向き合っているか
- 自分の正しさを示すための説明になっていないか
説明の向きがこちらに向いていれば、
多少分からないことがあっても、
「また聞けばいい」と思えるはずです。
メリットの裏には必ずデメリットも隠れている
どれか一つの選択肢を「これが一番良いですよ」と勧めるのは簡単です。
ですがそれは、本当の意味での誠実とは言えません。
なぜなら、
患者さん一人ひとりで「何を大事にしたいか」は全く違うからです。
・できるだけ費用を抑えたいのか
・見た目を最優先したいのか
・多少コストがかかっても、長持ちするものを選びたいのか
・将来の再治療リスクをどこまで許容できるのか
これらに「正解」はありません。
だからこそ、
メリットだけでなく、デメリットも含めてすべてお伝えしたうえで、最終的な選択は患者さんご自身に委ねるという姿勢は大切だと思っています
「銀歯はダメ」「セラミックが正義」
そんな単純な話ではありません。
銀歯には、
- とにかく安い
- それなりに丈夫
という明確な利点があります。
その一方で、
- 色は銀色
- 経年劣化や再治療の可能性
といった側面もあります。
セラミックにも同様に、
- 保険が利かない
- 割れるリスクはゼロではない
というデメリットは存在します。
それを隠したまま「キレイですよ」「長持ちしますよ」とだけ伝えるのは、
患者さんにとってフェアとは言えません。
更に、「割れるリスクはゼロではない」に対して追記するのであれば、
「どうしたら、割れるリスクを少しでも下げられるか」まで言及があると、丁寧さはグッと上がるのではないでしょうか。
治療を「選ばされる」の歯医者ではなく、
「理解したうえで選べる」状態をつくってくれる医院は、良い医院と言えるでしょう。
歯科治療は、一度受けたら終わりではありません。
その選択は、これから何年、何十年と続く日常に影響します。
だからこそ、
「よく分からないけど勧められたから」
ではなく、
「全部聞いたうえで、自分で決めた」
と思ってもらえる診療が誠実な医療行為ではないでしょうか。
小さな違和感を、無視しない
初診で感じる違和感は、
だいたい後から大きくなります。
- なんとなく急かされている
- 話を途中で遮られる
- 空気が張りつめている
こうした感覚は、気のせいにしなくていい。
歯医者選びにおいて、
違和感は立派な判断材料です。
結論:いい歯医者の選び方のひとつは「相性」
長い文章をここまで読んでいただいて、
「なんだよ結局、相性なのかよ…」と思った方もいるかもしれません。
はい、その通りです。
いい歯医者の選び方は、
条件でも、ランキングでも、チェックリストでもありません。
「相性が悪くない→合う病院かもしれない。」
むしろ、それが一番現実的で、後悔しにくいひとつの選び方です。
「違和感がない」より「違和感を言える関係」
大切にしてほしいのは、
完璧に不安が消えることではありません。
- 分からないと言える
- 不安を口にできる
- ちょっとした違和感を、そのまま伝えられる
そういう関係が築けそうかどうか。
違和感が一切ない歯医者を探すより、
違和感を感じたときに
「それ、聞いてもいいですか?」と言える歯医者の方が、
よほど安全です。
合わなければ、変えてもいい
これは、声を大にして伝えたいことです。
歯医者は、一度行ったら一生通わなければいけない場所ではありません。
合わないと感じたら、変えていい。
それは、失礼でも、わがままでもありません。
医療には「セカンドオピニオン(第二の意見)」という考え方もあります。
迷ったときや不安を感じたときに、
別の意見を聞くことは、患者さんに認められた正当な権利です。
歯は、あなたのものです。
治療を受ける主体は、あなた自身です。
歯医者選びで「我慢」はいらない
「評判がいいから」
「せっかく予約したから」
「ここまで来たから」
そんな理由で我慢を重ねる必要はありません。
我慢が前提になる関係は、
長く続くほどストレスになります。
歯医者選びに必要なのは、
根性でも、知識量でもなく、
自分の感覚を信じることです。
最後に 〜私たちが大切にしていること〜
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
この記事では、
「この条件を満たしていれば正解」
そんな歯医者の選び方はお伝えしませんでした。
なぜなら私たち自身、
歯医者選びは相性で決まるものだと考えているからです。
青山通り歯科では、
治療の技術や設備と同じくらい、
「話しやすさ」や「納得感」を大切にしています。
どんな治療にも、
メリットだけでなく、デメリットや限界があります。
良いことだけを並べるのではなく、
不安に思われそうなことも、きちんと共有する。
それが、トラブルを減らし、長く信頼関係を築く一番の近道だと考えています。
また、当院では数年前からデジタル機器を積極的に導入していますが、
それは「最新だから」ではありません。
診断の精度を上げるため、
選択肢を増やすため、
そして患者さんに状況を分かりやすく伝えるためです。
どんなに高性能な機器があっても、
それを使う目的や意味が伝わらなければ、
満足にはつながらないからです。
だから私たちは、
「治療を受ける前に、まず話をすること」
「その場で決めなくてもいいこと」
を、とても大切にしています。
合うかどうかは、実際に会ってみないと分かりません。
もし話してみて
「なんとなく違うな」と感じたら、
無理に通い続ける必要もありません。
それでも、
「ここなら話せそう」
「質問しても大丈夫そう」
そう感じていただけたなら、
私たちはその関係を大切にしたいと思っています。
歯医者は、
我慢して通う場所ではなく、
安心して頼れる場所であるべきだと考えています。
青山通り歯科 院長
2008年に日本歯科大学を卒業後、数々の臨床経験を積み、現在は青山通り歯科の院長として患者様に寄り添う治療を提供しています。最新のデジタル技術を活用し、審美歯科から予防歯科まで幅広い診療を行うことで、多くの患者様の信頼を得ています。
また、ウェディングや建築、アーティストのポートレート撮影を中心とするプロカメラマンとしても活動しています。
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