こんにちは。赤坂の青山通り歯科、院長の矢島です。

今年は暖冬で例年よりも暖かい日が続きますが、皆さん体調を崩されたりしていないでしょうか。年明け頃から、隣国のコロナウイルスの猛威が毎日のようにニュースで取り沙汰されていますね。

 

僕ら医療従事者は、テレワーク・時差出勤などと言った「感染リスク低減のために働き方を変える」という事が難しい上に、感染のリスク・可能性と日々向き合わなければならない職業になります。

だからこそ、これまで以上に「正しい情報」を集め、「自分が感染する可能性」と真摯に向き合い、「感染を防ぐための最大限の努力」を怠ってはならないと常に感じながら、スタッフ一同、徹底した消毒体制で今日も診療にあたっています。

 

( 2/18追記:いくつかお問合せを頂いたので「接触感染」について少し掘り下げた記事も書きました。

 ~接触感染について~ 新型コロナウイルス感染対策について正しい知識を! その2 )

 

 

・重大な社会現象に…

 

新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生について(13例目)

厚生労働省HPより

 

現在、日本国内でも発症例が確認されるようになってきて、街のドラッグストアからマスクが消えるという、社会現象にまで発展しています。(当院でもカツカツです…。)

本来、コロナウイルスは潜伏期間が長くて二週間と、発症まで時間がかかるウイルスの為、潜在的には感染者の数はもっと多いのではないか、とも推測されています。

どうしても満員電車や人込みが避けられない生活をしている以上、自分にも影響が及ばないように気を付けたいですね。今からでもドラッグストアに駆け込んで、売り切れる前のマスクを必死で探して…

 

 え…

 

 ちょっとまって!

 

生兵法は大怪我のもと!「マスクをしていればウイルス対策は大丈夫。」という安易な考えは少々危険です。コロナウイルスの感染経路は、咳やくしゃみなどの飛沫が直接体に入る事によってうつる「飛沫感染」

 

首相官邸HPより抜粋)

感染者がクシャミをするなどで手についたウイルスが、ドアノブなどを介して他者に触れる事によって体に入る「接触感染」の、二通りです。

 

首相官邸HPより抜粋)

様々な見解はありますが。一般的に市販されている不織布のマスクは、こういったウイルス感染の予防には不十分とされています。

 

・マスクはウイルス予防に不十分?!

 

勿論、感染予防に効果が無いわけではないです。ただ、不十分なんです。

 

それは何故かって?

 

マスクはあくまで布で出来ているので、目に見えないような細かい縫い目の隙間があります。それに対してウイルスは非常~~~~~~~~~に小さいので…

 

↓ 以下を見ていただくとわかると思うのですが

 

・通常の不織布マスクの隙間

5 μm (0.000 005 mm)

 

・インフルエンザウイルス

0.1 μm (0.000 000 1 mm)

 

・コロナウイルス

0.02μm 又は 20 nm (0.000 000 02 mm)

 

ウイルスの大きさよりもマスクの隙間は50倍くらい大きいんです。

PM2.5だって防げません。

MASKSTAR.netより抜粋)

これは、インフルエンザウイルスが人間の大きさだとしたら、サッカーコート半面~1面分くらい動ける余裕がある事になります。(長辺が90-120m)

以下の図にある白線が全て不織布の繊維だとしたら、目をつぶって適当にふらふら歩いても白線を踏む気がしませんよね。

もしそれがコロナウイルスだとしたら、その更に5倍の余裕がある事になります。東京ドーム4個分くらい(笑)の動ける余裕があります。

(PM2.5対応のマスクであれば、もう少し網目は細かいのですが、それでもウイルスには不十分です)

 

そのうえ、よくある市販のマスクでは鼻や頬まわりにも隙間があるので、フィットのさせ方が悪いと、半分近くの空気がその隙間から出入りしてしまう事にもなり兼ねません。

(鼻の周囲をワイヤーでフィットさせましょう)

 

・じゃあなんでマスクをするのさ?!

 

それは、「感染者が他人に菌・ウイルスを移さないため」です。

先程説明したように、ウイルスは不織布の隙間を通ってしまいますが、くしゃみや咳などで口から飛んだウイルス混じりの飛沫はマスクで抑える事が出来ます。つまり、ウイルスが他の人に向かって飛んでいって「飛沫感染」を起こしたり、手や物について「接触感染」を起こす事を防ぐ事になるんです。

実際、アジアをのぞいて海外では風邪の予防などの為にマスクをする習慣はほとんどありません。逆に、マスクをしていると「なにか病気を持っている人だ」という認識をされてしまいます。

 

もちろん、予防としてもある程度の効果はあるので、満員電車や人混みでは着けていたほうが安心だと思います。

 

また、外出などで使用したマスクは表面に菌やウイルスが付着している可能性があるので、再装着は控えた方が更に安心です。何日も同じマスクを使い続けるなんて言語道断です!

(Medline HPより抜粋)

マスクを外す際は、ウイルスが着いている表面は手で触らず、紐を持って外してください。

 

 

これは個人的な見解になりますが、昨今のマスク需要は少々加熱気味だと感じます。ちなみに今、医療業界の卸売業者からも、どんどんマスクの在庫がなくなっていってしまっていて、医療機関への供給も足りなくなってきている状態です。正しい知識を持って、必要に応じてマスクを使う事が大切かと思います。

 

・ウイルスが体に入る、意外な経路

 

はい、これから更に大切な事を言います。

 

ウイルスは目からも入ります。

仮にどれだけ厳重なマスクを着けていたとしても、飛沫が目に飛んだり、ウイルスが着いた手で目や鼻を触れば、結局ウイルスが体に入ってしまう事になります。

「明日からゴム手袋にガスマスクして出勤しますか?」。

これで感染はバッチリ防げますが、その代償に通気性は皆無ですし満員電車なんて地獄ですよ。せっかくセットした髪型は台無しですし、ダイエット効果も抜群です。

 

・マスクよりも感染予防に大切な事

 

マスクよりも重要な事、それは「手洗い」です。

実際、「人は1時間の間に25回前後、顔を触っている」という統計もあります。

ドアノブや電車のつり革など、感染者の手が触れた物はウイルスがついている可能性があります。そこに触れた手で、目や鼻を触る事で、間接的にウイルスが体の中に入ってしまうことになります。

そう考えると、こまめな手洗い・手の消毒がどれだけ大切かわかって頂けると思います。

 

コロナウイルスには、70%の消毒用アルコールで手の消毒。物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)が有効であると厚生労働省でも説明しています。

当院では、受付に手指消毒用のアルコールと、マスクを用意しております。

ご自由に使用して頂いて大丈夫なので、十分な感染予防を心がけてください。

 

・まとめ

 

・マスクはあくまで感染者のウイルス飛散防止。十分な感染予防は期待できない。

・使用したマスクはまめに交換を。

・こまめな手洗いがウイルス感染の対策に重要。

・外出の際は、あまり手で目や鼻を触らない。

新型コロナウイルスに関するQ&A 厚生労働省HPより

新型コロナウイルス感染症に備えて 首相官邸HPより

 

2/18

いくつかお問合せを頂いたので、「接触感染」について少し掘り下げた記事を書きました。

~接触感染について~ 新型コロナウイルス感染対策について正しい知識を! その2

 

 

矢島

青山通り歯科